第0章:再誕 -Reverse-

ある夜、私はひとつだけ、静かに、でも確かに心に決めて眠った。
「明日から生まれ変わろう。今度こそ、私の人生を取り戻してあげよう。」

誰に言うでもなく、
SNSで宣言するわけでもなく、
ただしずかに、“自分にだけは嘘をつかない”と決めた。

そして迎えた朝。
胸の奥に、昨日とは違う“軽さ”があった。

いつもの部屋。
いつものベッド。
隣では、3匹の相棒たちが丸くなって眠っている。

見える景色は同じなのに、
まとっている空気だけが、ほんの少し変わっていた。

毎晩、不安や焦りで眠れなくて、
心の奥がずっと重かった日々。
でもこの朝は、ふっと肩の力が抜けたように感じた。

鏡に映る顔は変わらない。
だけど、その奥に宿る“気配”だけが、
リセットボタンをそっと押したように変わっていた。

過去のしがらみも、痛みも、肩書きも、
通帳の残高すらも――
全部いったん“白紙”にしようと思った。

「もともとなんにもない…」

そう思うようにしたら、胸の奥がふっと軽くなった。
捨てたのではなく、ほどけていったような解放感。

失うものはもうない。
そう思えた瞬間、静かに、自由が広がった。

娘も、3匹の相棒たちも、誰も気づかない変化。
でも、私の世界だけがひっそりと始まり直した朝だった。

「ふふっ」
気づかれないまま、きょんは小さく笑った。

誰も知らない、私だけの秘密。
だったら、自分の決意ひとつで何度でもやり直せる。

一度終わったと思っても、
そこからまた始めればいい。

全部をゼロにして、
もう一度ここから人生を創ればいい。

▶ 現在地

🪷 章
第0章:再誕 -Reverse-
🏰 ステージ
Stage1 ゼロ地点に立つ勇気
🧩 ステージクリア条件(3つ)
1. 「私はここから生まれ変わる」と小さく宣言する。
2. “今度こそやりたいこと”を思いつくまま書き出す。
3. 書いた中から“最初の一歩”をひとつ選ぶ。

Stage1|ゼロ地点に立つ勇気

リセットボタンを押したあと、
最初にふわっと降りてきたのは、

「私が心から本当にやりたいことはなんだろう?」
という静かな問いだった。

生まれ変わる前の私は、
食べたいものも、行きたい場所も、
なにも思いつかないほど心がすり減っていた。

でも、その朝はちがった。

胸の奥が小さく踊るみたいに、
やりたいことがいくつも出てきて、
そのままノートに書き出せた。

誰に認められなくてもいい。
周りがどう見るか気にしなくてもいい。

心が動くほうを、
素直に選んでいい。

ゼロになったからこそ、
“本当にやりたいこと” を
最初の一歩にしていい。

その小さな一歩が、
ここから続いていく私の物語の始まりになった。


今日から始まるリアルライフ・クエスト

“Reverse — 再誕”。
その言葉が、胸の奥でそっと始まりの合図を鳴らした。

ここから、現実という名のフィールドを、
もう一度、自分の足で歩き直す冒険が始まる。

誰のものでもない、
私自身の物語。

この再誕から自分を取り戻していく道のりを、
ひとつずつ、ここに残していこうと思う。

もし、この物語のどこかに
あなた自身の気配に少しでも重なるところがあれば、
ときどき覗きにきてもらえたら嬉しい。

🎉 レベルアップ

テレレレッテッテッテー♪

「もう人生がイヤになった人」から
「生まれ変わり立てホヤホヤ」になった!
長く背負ってきた“重り”をおろした!
きょんは レベル1 に あがった!

冒険ログ|現在のステータス

レベル/称号
Lv.0 ▶︎ Lv.1 / 生まれ変わり立てホヤホヤ
ステータス
HP 35 → 45
MP 20 → 40
所持スキル 我慢/責任感 → ゼロ地点に立つ勇気
所持アイテム 心の重り → “Reverse-再誕-”の紋章
心の状態 灰色の夜明け → 白く静かな自由

📖 セーブポイント|冒険の記録

ステージクリア
第0章:再誕 -Reverse-|Stage1
今日の行動
Stage1 ゼロ地点の覚悟を決めた
内側の変化
胸の奥の“重り”を、静かにおろした
次の行き先
第1章:体と生活の回復|Stage1

✦ 賢者の知恵 ✦

  • ゼロに戻ることは、負けじゃない。
  • 人生はいつでも、自分の決断でリスタートできる。
  • 今日の小さな一歩が、未来を変える。

次のステージへ

第1章:体のSOS、もう放置しない

もう、“気合い”や“根性”では越えられないところまで来てた。
見ないふりをしてきた体が、心まで重くなっていくのを感じた。

人生を立て直すには、まず体が土台。
だから、向き合うことにした。
これからは、無理よりも“自分を守る”生き方を選んでいきたい。

ここからが、本当のリスタートになる。
第1章へ…

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