第1章-Stage4|食事を「頑張るもの」から「自動で回る仕組み」にする

睡眠を整え、ようやく「体の土台」が安定したら、次は食生活の整えです。

眠れていなかった頃の脳は、常にデバフ(弱体化)状態。疲れなのか空腹なのかも判別できず、気づけば「痩せた」のではなく「やつれた」姿になっていました。

深夜バイトの合間に摂る軽食は、その場しのぎの応急処置。人生挽回に必要な思考力は、”適切な栄養”という回復アイテムなしには戻りません。

しかし、疲れた体で毎日食べるものを考え作る作業は、今の私にはかなり苦行でした。

そこで、気合で戦うのをやめ、「まとめ買い」と「一週間分の冷凍弁当化」という生活の仕組みを作りました。

この記事では、家事のテクニックではなく、自分のHPを守るための「戦略的自炊」の第一歩を記録します。

現状「食べていない」という異常事態

▶ 現在地

🪷 章
第1章 体のSOS、もう放置しない
🛤️ ステージ
Stage4 食生活の整えと、エネルギーを切らさない運用スタート
🧩 ステージクリア条件
☑️ 忙しくてもちゃんと食べられる状態にする
☑️ まとめ買いと作り置きで、食事の準備をラクにする
☑️ 家族へも栄養と愛を届ける

振り返ってみると、この8ヶ月、私はちゃんと食べていませんでした。

深夜バイトが続く生活で、帰宅は明け方。食事は常にその場しのぎ。

コンビニおにぎり、からあげクン、栄養ゼリー飲料。

これらはHPを1だけ回復させる「応急処置」に過ぎませんでした。食事としては成立していなかったのです。

「痩せた」のではなく「弱体化した」

その結果、私の身に起きたのは喜ばしくない変化でした。

体重は、20代の頃まで減少。一見すると、「若返った」ようにも見える数字。

でも、鏡に映る自分は違いました。頬はこけ、顔色は冴えず、どこか貧相に見える。

周囲からは、「痩せすぎじゃない?」「顔、疲れてるよ?」と、心配されるようになっていました。

これは美容の問題ではなく、体が静かに「エネルギー不足」を訴えていたサイン(警告)でした。

睡眠不足で脳がバグっていた私は、この「削れている状態」を日常として受け入れてしまっていたのです。

余裕は「体」から失われていく

さらに、このデバフ状態は私の精神的な防衛線も削っていきました。

ふとした瞬間に、離れて暮らす息子の存在が胸を締めつけます。

「あの子はちゃんと食べているだろうか」

「お金がなくて、空腹を我慢していないか」

親の妄想かもしれません。でも、自分が飢えている(栄養不足の)状態では、大切な人の無事を信じるだけの「心の余裕」も保てないのです。

余裕とは、心の問題である前に、体からも失われていくものなのだと痛感しました。

このステージで必要なのは、高度な栄養学でもレシピでもありません。

まずは、「今の状態は、異常事態である」とはっきり認めること。

自分を責めるためではなく、戦略的に「立て直す」ために。

栄養という回復アイテムを手に、私はこのデバフからの脱却を決めました。

がんばらなくていい仕組み作り

食生活を立て直そうと思ったとき、真っ先に浮かびがちなのが、「栄養バランスを整えなきゃ」「ちゃんと自炊しなきゃ」という言葉です。

今の私がいきなり「気合スイッチ」を入れるのは、現実的ではありませんでした。

隠れボス「今日の夕食、なにしよう?」の正体

これまでの私を苦しめていたのは、料理そのものよりも、毎日つきまとう「判断」というコストでした。

疲れ切った状態で、スーパーをウロウロする。

売り場で特売品を前に「何が作れるか」を考える。

帰宅する頃にはHPがゼロになり、結局自炊が苦行になる。

この「毎日考え、迷う」という小さなストレスは、積み重なると巨大な隠れボスとなって、私の気力を根こそぎ奪っていきました。

自炊が続かないのは、意志の弱さではありません。「毎日がんばる前提」の設計ミスだったのです。

「気合」を捨てて「仕組み」を作る

そこで今回のStage4では、在り方を根本から変えました。

「がんばらなきゃいけない」を捨て、「がんばらなくても回る形」にするということ。

具体的には、以下の仕組みです。

  • まとめて決める
  • まとめて買う
  • まとめて作る
  • 冷凍して、いつでも食べられる

目的は「削れない生活」をつくること

これは、丁寧な暮らしを目指すための家事テクではありません。

「疲れている日でも、レンジを使えば食べられる」

その安心感(セーフティネット)を先に用意しておく。それだけで、深夜バイトに挑む私のHPは守られます。

食事を整えることで、体力だけでなく、未来を描くための「思考の余裕」を取り戻す。

完璧にやることより、「無理なく回り続けること」を最優先にした、私なりの防衛戦略です。

攻略手順──迷いをゼロにする4ステップ

このStageでやったことは、実はとても地味です。

特別なテクニックも、料理上手になる工夫もありません。「迷わない流れ」を作っただけ。

STEP1|残った食材チェック

最初にやるのは、冷蔵庫と冷凍庫の中身を確認すること。今、何が残っているか。ただメモするだけです。

この1ステップがあるだけで、「あ、腐ってる……」という事態を防ぎ、食材を無駄にせず使い切ることができます。

STEP2|5日分の献立

次に、残り食材を優先した献立を、5日分だけ決めます。

急な外食の予定が入ったり、最後に残った食材で6日目、7日目を済ませられることも多いので、5日分くらいがちょうどいい。

作り置きの日にまとめて作るので、手の込むものばかりにしないことが負担を軽くするポイントです。

私は料理本を順番に作っています。悩まなくて済むし、余った食材は6日目7日目でクックパッドで食材検索をして作ると、だいたいは冷蔵庫がきれ〜に空っぽになります。

STEP3|買い出し準備をする

献立が決まったら、買い足すものをメモします。

買い忘れがないように気づいたときに書くホワイトボード。娘が「ニャンコのご飯」と書いたり、私が「トイレットペーパー」と書いたり。どの家庭にもあるであろう、あの仕組みです。

買い足しメモと一緒に、ホワイトボードのスクショも忘れません。買い物中に見るのは、そのメモと写真だけ。

さらに、買い足しメモを書くときは、

  • 野菜
  • お魚
  • お肉
  • 練り物
  • 加工品

というように、スーパーを一筆書きで回れる順番で書きます。

買い忘れや、無駄にウロウロするのを防ぐ、小さなひと手間です。

STEP4|最短ルートで買い物する

買い物は、ちょこちょこ買いではなく、まとめて済ませることが大切でした。

出かける回数が増えるほど、時間もガソリンも、そして体力と集中力も削られていくからです。

マイルールはとてもシンプル。

ドラッグストア、セリア、スーパー、全てが集約した店舗に固定。買うのは、メモとスクショに書いた必要なものだけ。

それだけで、買い物にかかる時間も、体力の消耗も、驚くほど減りました。

かつての私は、仕事帰りにクタクタでスーパーに寄り、本日の特売品はすでに売り切れ、しなびた野菜を前に「はぁ……晩ごはんなにしよう」とゾンビのようにスーパーを何周も徘徊していました。

でも今は、「動線設計」のおかげで、迷わず、立ち止まらず、最小限HPで帰還できています。

設計通りにはいかない「HP消耗」という現実

正直にいえば、私は家事より仕事が好きです。

でも、仕事人間の私にとって、一週間に一度じっくり家族の食に向き合い、「美味しい」と言ってもらえる時間は、とてもかけがえのないものだと気づいたのです。

だからこの作り置きの挑戦を、私は楽しみにしていました。

ところが、現実は甘くありませんでした。

最初の誤算は「道具選び」

最初の誤算は、調理に入る前の「道具(容器)選び」で起きました。

先に冷凍弁当を仕送りしている友人にアドバイスをもらい、業務用資材店で電子レンジ可の容器(50P入り)を購入。

容器だけでなく、紙カップやカトラリーの種類も豊富で、選ぶだけで1時間以上が経過。

買い物を終えて帰宅した時点で、すでに3時間が経過していました。

私のHPは、この時点ですでに「赤ゲージ(残りわずか)」。

「帰ったらすぐ調理に入る」という当初の予定は、ここで即座に変更しました。

「今日はここまでで撤退」

深夜バイトに備え、調理は翌日に持ち越す。

ここで大事なのは、予定通りにいかなかった自分を責めないことです。

「今日は無理」と判断して深夜バイトに備え、適切に撤退できたことが、生存戦略の成功でした。

ただ、今回時間はかかったけれど、業務用50P入りを購入したので、当分買い足す必要はありません。

それに、最適な容器の種類もわかったので、次回購入するときはもっとスムーズに選べます。

初回だからこその時間消費。これも必要な投資でした。

14品の激闘と、思いがけない「援軍」

翌日、仕切り直して調理を開始。そこで現れたのは、母という「強力な援軍」でした。

「まーくん(息子)にはホンマに困ったもんやなぁ〜」と、相変わらず小言は多めですが(笑)

気づけばおにぎりを12個握り、お弁当の折り詰めも楽しげに手伝ってくれていました。

もう、全部を一人で背負わなくていい。甘えていいんだと思えました。本当にありがたかった。

それはそうと、ダイニングテーブルは、まるでお弁当製造工場。ただの家事だったはずの時間が、いつの間にか「プロジェクト」になっています。

Ch.1-4_4

献立&仕送りメニュー

① 青椒肉絲 / まる天とこんにゃくの甘辛煮 / 豆腐中華スープ
② グラタン / コンソメスープ
③ 和風きのこハンバーグ / ほうれん草と油揚げのごま和え
④ 豚キムチーズ / かぼちゃのそぼろあんかけ
⑤ チキンの塩麹きのこあんかけ / ブロッコリーのカレー風味炒め
⑥ 手羽先焼き / ひじきの煮物 / 高野豆腐 / 塩おにぎり / 梅干し

合計 14品以上。

4時間の代償で見えた「限界値」

最終的に、合計14品以上を完成。その分の代償も小さくありません。

私は4時間の立ちっぱなしで、腰は悲鳴。時間切れでそのまま深夜バイトへ。

仕事から帰宅してすぐの娘に、おかずカップを追加で買いに走ってもらい、あとは、母に残りの折り詰めと冷凍庫への投入を託しました。

深夜バイト中も気になっていた冷凍庫を、帰宅後すぐにチェック。

ビッシリ埋まった冷凍庫を見て、大きな達成感に包まれました。

でも、代償もあって——体には、正直かなり効いていました。

そして見えた「今の私の限界値」

今回のログから見えたことは、とてもシンプルでした。

  • 今の私にとって、4時間の調理は重すぎる
  • 14品以上は「頑張りすぎ」の領域(オーバーワーク)
  • 「できたかどうか」より、「続くかどうか」が重要
  • 一人で頑張らなくてもいい

達成感はありましたが、正直に言えば、少し張り切りすぎでした。

「できたけど、続かない」

この、熱しやすくて冷めやすい感覚は、過去にも何度も経験しています。だから今回は、ここでちゃんと方向修正をします。

「引き算」の設計へ

結局、私が採用したのは、とてもシンプルな方法でした。

PC作業の休憩アラームが鳴ったら、キッチンへ行って1品作る。

「作り切らない」ことを前提にして、すべてを一度で完成させなくていい。途中まで仕込んで、残りは翌日に回してもいい。

PC作業で長時間同じ姿勢で根を詰めると疲れるのを防止できるし、夕方までには3、4品は作れている。

一石二鳥。

完璧より、余白。

このStageで学んだのは、料理の工夫ではありません。

人生を立て直す設計には、必ず削る工程が含まれるということ。

足し算より、引き算。

次の作り置きは、もっと軽く。もっと静かに。もっと続く形で。

この挑戦は、一度きりの成功ではなく、軽やかに回り続ける仕組みを作ることが目的です。

初めての冷凍仕送りパッケージ

今回の作り置きは、自分たちが食べる分だけではありません。もうひとつの目的は、離れて暮らす息子への冷凍仕送りです。

今回は、初めての実験のようなもの。

「溶けてしまわないかな?」

「結露でビチョビチョにならないかな?」

「冷凍庫に全部入るかな?」

「ルームメイトに勝手に食べられないかな?」

……などなど(笑)

次から次へと疑問が浮かび、そのたびにGoogleで調べたり、同じように子どもに仕送りしている友人に聞いたりしました。

梱包は、愛と不安のパズル

完成した料理はしっかり冷まして、電子レンジ可の容器に小分け。

フタはレンジ不可なので、ラップをかけてからフタを閉めます。

ひとつひとつすべてに、

  • まーくん用
  • おかず名
  • ◯月◯日までに食べてね
  • フタはレンチン不可!ラップでチン!

と書いた付箋を貼り、ビニール袋へ。

Ch.1-4_5

梱包も、パズルのように何度も入れ替えながら調整。初めてだから戸惑います。

紙カップ、インスタントスープ類、割り箸、プラスチックスプーンも。

「すぐ食べられる」を最優先にした支援パッケージです。

どうか、無事に届きますように。

そう願って人生で初めて使った、クール宅急便。

「本当にこれで大丈夫かな」と、少し不安になりながら荷物を預けました。到着するまで、気になって仕方がない(笑)

「届いた」のひと言で、十分だった

翌日、息子から短い連絡が届きました。

「届いた」

「ありがとう。めっちゃ美味しそう」

「冷凍庫に全部ちょうど入った」

それだけで、もう十分でした。

そして、忘れてはいけないのが我が家の分です。

冷凍したハンバーグやグラタンは、全部思っていた以上においしく、深夜バイト前でもレンジで温めてきちんと食べてから出かけられています。

娘も、仕事から帰宅して食事を作らなくてよくなり、「助かる」「おいしい!」と素直に喜んでくれました。

母は、相変わらず小言を言いながらも、「また手伝いに行くわ〜」と仕方なさそうに言ってくれています。

静かに変わっていく生活

そして何より、この期間、私は一度もコンビニのおにぎりや栄養ゼリーに頼りませんでした。

息子も、「届いてからコンビニ行ってない」と報告してくれました。

劇的な変化ではありません。感動的なエピソードでもありません。

でも、生活は確実に静かに変わっています。

このStageで得たものは、「ちゃんとやれた」という達成感ではなく、いつでもサッと栄養が摂れる安心感と、「この形なら続く」という手応えでした。

次回の作り置きは、もっと軽く、もっと削って。

“ちゃんと”より、”回る”。

この冷凍仕送りは、愛情表現ではありますが、自己犠牲ではありません。

自分の生活が回っているから、誰かに渡せる。

それを、今回の実録ではっきり確認できました。

⬆️✨ レベルアップ

テレレレッテッテッテー♪

Ch.1-4_levelup
    大切な人を守りたければ、まず自分に与え、整えること。
    そうすると仕組みが生まれ、自分も、家族も、静かに守られはじめる。

🧝‍♀️ 現在のステータス(冒険ログ)

レベル/称号
Lv.10 / エネルギーが切れない生活の設計者
ステータス
HP 90 → 110
MP 80 → 100
スキル 🔋 エネルギー管理(初級)
🛒 まとめ買い&冷凍運用
🧠 判断回数削減
🚩「無理な日は撤退」判断
アイテム 🍱 冷凍作り置きストック
♨️ レンチン対応容器
📦 クール宅急便経験値
🛟 頼れる援軍(母)
心の状態 焦り:低
安心感:高
「ちゃんと食べられている」という静かな安心がベースにある。

⛪️ セーブポイント|冒険の記録

ステージクリア
第1章 体のSOS、もう放置しない
Stage4 食生活の整えと、エネルギー切れしない運用スタート
今日の行動
・まとめ買いと冷凍で食事をシンプルに
・初めての作り置き&冷凍仕送り
・無理だったところを見つけて、次に活かす
内側の変化
・ちゃんと食べると、体も気持ちも落ち着く
・「がんばらなくても回る」形で、焦りが減る
・食事は気合じゃなく、自分を守る土台
次の行き先
第2章 お金のステージへ
– ちゃんと暮らすための、お金との付き合い直し –
Stage1 家計の棚卸し──現状を、まるごと見える化する

次のステージへ

食べることが、「気合」や「後回し」ではなく、仕組みとして回りはじめました。

ちゃんと食べられると、体も、気持ちも思っていた以上に落ち着くことに、少し驚いています。

そして、自分が整うと、家族の暮らしまで静かに守られていくことも実感しました。

第1章で整えてきたのは、体と、食と、毎日を未来に向かって歩くための土台です。

いよいよ次の、第2章。

テーマは、生活を支える「お金」。

稼ぎ方を変える前に、増やす前に、まず整えたいものがあります。

第2章|お金のステージへ – ちゃんと暮らすための、お金との付き合い直し –

不安の正体を見直し、お金との関係を立て直すステージ。

体と食が整った今だからこそ、向き合えるテーマがあります。

次の冒険の世界へ。焦らず、確実に、進みます。

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